気になることばの意味をば その7
●コート・パッキング・プラン(court-packingplan)
裁半所抱き込み案。
ニュー・ディール(NewDeal)政策に関する諸立法の多くを無効と判断してきたアメリカの連邦最高裁判所(以下、「最高裁」といいます。
)の潮流を転換させるために、第32代大統領ルーズベルト(Roosevelt、F.D.)が1935年から1937年までに展開してきた最高裁改革案をいいます。
1929年に始まる大恐慌に対処するために、経済に対する国家介入を積極的に進める経済及び立法の政策を実施したところ、この政策の重要部分に当たるニュー・ディール立法が最高裁によって次々と違憲にされました。
国政に重大な影響を及ぼす決定が最高裁の過半数の判事によってなされることに疑いを抱いたルーズベルト大統領は、司法改革と称して、次のような改革案を提示しました。
つまり、最高裁の裁判官の中で70歳を超える人がいるときは、その人数内で新たな裁判官を大統領は任命できる、ただし最高裁の裁判官の総数は15入を超えてはならない、とするものだったそうです。
この法案は、裁判の効率化を目指すと説明されましたが、ルーズベルト大統領の政策を支持する者を最高裁に送り込むこと、また最高裁の判例を変更するためのもの、などが明らかであったために、裁判所抱き込み案と呼ばれました。
この法案は、ルーズベルト大統領による最高裁判事の任命の実現、ニュー・ディール立法の最高裁による支持という状況の中で、1937年、上院司法委員会で否決されました。