気になることばの意味をば その8
●コードン・ライン(cordonline)
ある調査対象地域を囲む線で、特にその地域に出入りする交通についての情報を求めるために設定され、このライン上の調査地点で調査対象地域に出入りする交通量を観測したり、通行車を一時停止させて運車諸から直接聞きとる路側面接などの調査が行われる。
●コーポラティズム(corporatism)
団体主義。
コーポラティズムという用語は、社会を構成する主要な団体(コーポレート;corporate)を、公式の政策決定に参加させ、社会内の利益の対立を調和させる政治システムを意味するところから協調主義と訳されることもあります。
この用語の起源は古く、中世ヨーロッパに見られたギルドや自由都市といった自律的な団体がキリスト教会を中心に有機酌に結び付き、1つの調和ある全体を構成するという国家観にまでさかのぼることができます。
近代に入ってからは、さまざまな職能団体を基礎にした社会観国家観を意味するようになりました。
特に1920~30年代の世界恐慌のころには、市民→政党→議会→政府という1つの政策決定のメカニズムが十分に対応できず、政府が中心となって、社会の主要な利益団体(労働組合、産業界)の利益を調和させ、迅速な対応を行うメカニズムが登場してきました。
ナチス・ドイツにおいては、ヒットラー(Hider、A.)が授権法を成立させ、このような組織に立法権を委任させようとした例があります。
しかし、現代的な意味でのコーポラティズムは、このような歴史的な意味合いからは切り離され、先進工業社会における利益団体の役割の変化を表現し、旧来のものと区別するためネオ・コーポラティズム(Neo-corporatism)と呼ばれます。
論者によっては、「第2次臨時行政調査会」などを、わが国におけるネオ・コーポラティズムと見る者もあります。