眠らなくても大丈夫?
睡眠調節機構の柔軟さと頑固さとの間で歩み寄る必要が生じます。
私たちが次第次第に疲れてくる理由を、このような観点から説明すると、睡眠ぬきの人は、必要上走りつづける走者や食物を拒否しつづける空腹な人のようなものだ、というこれまでの定説とはやや違うことになります。
つまり、睡眠本能説によれば、ベッドに行かせる、という生存上の計画ないし策略にしたがって、眠気は増大するはずです。
かならずしも、睡眠の必要性が前より増大したからだ、というわけではありません。
睡眠本能説の強みのひとつは、一晩中起きていた場合に、なぜ午前の3時より10時のほうが覚醒意識が強いか、を説明できることです。
注意力は真夜中には最低ですが、不眠時間が延長するにもかかわらず時間の経過とともに、次第に回復してきます。