メイン

さかな アーカイブ

金魚の系統図

金魚の系統図は、故松井佳一博士によるもの(1933)がおそらく世界初のもので、ほとんどの飼育書に掲載されています。

kin.jpg

これは金魚の先祖すらはっきりしていない頃に、膨大な実験交配によって裏付けられたもので、半世紀以上他の追随を許さないほど優れています。

それでも時がたち、補足修正が必要かと思われます。

最近の検討によって、土佐錦は琉金と大阪ランチュウの交配によって作られたという説の方が有力になりつつあります。

また、頂天眼の出現にはマルコからデメランチュウへと発展したとも考えられます。

人工改良種、金魚において特筆すべきは、琉金やランチュウからでも、常にフナのような魚や改良過程の様々な魚が出る、つまり高価な品種ほど出現率が低く、形において未だ固定していないということです。

形の変化ばかりではなく、三色デメキンに始まったと思われる色の変異を交雑して、品種数は飛躍的に増加して、もはや系統樹の方式では収まりきらなくなっています。

金魚の品種名に関しては、これまで多分に情緒的に命名されてきたので、相互の関連性がわかりにくいかもしれません。

中国では形と色の順列組み合わせになりつつある金魚の品種に対し、新しい命名法を検討し始めています。

漢字の字面だけで姿がわかるようにしようというものですが、また完全なものではありません。

日本の金魚と中国金魚

もともと金魚は中国原産ですが、日本で長い間養殖されているので、ことさら強調して「中国金魚」と呼ぶのは「中国直輸入」ということを意味しています。

kik.jpg

頂天眼や水泡眼など、もう30年以上も日本で繁殖している魚を中国金魚と呼ぶ人もいますが。

以前は、中国金魚は尾がしぼんでいるものが多いので、日本金魚愛好家たちには評判が悪かったのですが、この2~3年の質の向上は目覚ましいものがあります。

双方の違いを簡単に記すと、日本は在来系統の固定化、完成美、またかわいらしさを追求しているのに対し、中国金魚では珍しい、新しい、変わった(美しくない?)ものを常に求めているように見えます。

このようなことは民族性、習慣、社会情勢によるので、中国も中国金魚もだんだん変わりつつありようです。

魚の優劣

金魚の品評会では便宜上序列をつけていますが、明確な基準は存在せず、経験則による比較審査が一般的です。

品評会によっても基準が違うので、詳しくは各々の会に問い合わせてください。

多くの品種が集うような品評会は、異種格闘技大会のようなものでしょう。

単に観賞魚として楽しむのであれば、他人の評価など気にしないで、自分が気に入った魚を選んだ方が長続きするものです^^

チャンピオンネコよりうちのタマの方が可愛いに決まっています。

以下は園芸について書かれたものですが、金魚の美の探求にも通じるので、引用します。

"花の好みは多様である上に、美しさの評価は時代や国によってさまざまに変化を遂げる。

花の美しさは植物自体にあるのではなく、人間の心の中にあって、己の思いと美の評価体系によって美しい花を作りだしている。

園芸は、美しい植物を育てるとともに、美しいと感じる感性をも育てあげる。"

(ちくま新書 江戸の園芸―自然と行楽文化 青木宏一郎著より)

和金

和金(ワキン)という品種の金魚です。

wa.jpg

全ての日本金魚の出発点となった品種。

室町時代末期、フナ尾の和金原種が渡来したことが日本金魚文化の幕開けとなりました。

その和金を始祖として、突然変異個体の選別・淘汰・交配が幾度も行われ、様々な品種が育まれてきたことは、ぜひ記憶にとどめておいてほしいです。

金魚の元となった「フナ」に最も近い品種のため、泳ぎは俊敏で、生命力・繁殖力も強く、飼育しやすい品種です。

大きく育ち、30センチを超える姿は、錦鯉にも劣らず華麗で雄大。

あまりに身近で、稀少性がないことがこの品種の軽視の風潮につながるのはとても残念なことです。

ぜひ、和金の醍醐味を見直してほしいものですね。

コメット

コメットです。

comet.jpg

琉金の変異個体から出たコメットは、ワシントン水産委員会の池で、日本から輸入された金魚の中から発見され、それをAugoMulert氏が固定したものです。

体型はフナに似て細く胴長で、琉金の面影は見られませんが、それはフナとの交雑が作出の時にあったためです。

フナ尾タイプですが、長く美しいフキナガシ尾には琉金の血が流れていることがうかがえます。

体色は、白地に鮮やかな緋の美しい模様が信条。

その泳ぎが、光り輝き大宇宙を行き交う彗星にあやかり命名されたという、素敵な由来を持つ金魚です。

朱文金

朱文金(シュブンキン)という品種です。

syu.jpg

三色出目金、フナ尾和金、ヒブナの3種類の自由交配による混合品種。

フナが交配されているので、丈夫で飼育しやすい大型金魚です。

"朱の色合いと浅葱を基調とする体色が織りなす色模様の美しい金魚"と言うのが名前の由来と考えられています。

それにほど良く墨が混じり、それぞれの色が濃く鮮やかであれば最上とされます。

作出は初代秋山吉五郎氏が手がけ、松原新之助氏が命名。

体型は和金より長いフキナガシ尾で、モザイク透明鱗の金魚です。

地金

地金(ジキン)と呼ばれる品種。

ji.jpg

和金の突然変異種です。

"その土地の国自慢の金魚"という意味で、「地金」の他に地王、地金魚、シャチ、愛錦、孔雀、六鱗とも呼ばれますが、地金が通り名となっています。

名古屋を中心に古くから伝わる金魚で、愛知県では天然記念物に指定されています。

体型は和金に似ていますが、尾ビレがX字型に孔雀のように開いているのが特徴。

体色は白地に口先、エラ蓋、各ヒレが赤いことが必須で、そのために人工的な調色も必要とされます。

独特の飼育技術が必要とされる品種です。

地金 その2

古くから愛知県の三河地区で親しまれてきた地金は、県の天然記念物に指定されています。

その伝統を次世代に伝えるべく務めている「四尾の地金保存会」。

55枚にも及ぶたたき池の中には、美しい地金たちの泳ぎ回る姿が・・・。

地金のトレードマークはX型の尾ビレ。

基準としていちばん大切なことは、体長と体高の比が当歳で100対65、2歳や親では100対60に近くあることだそうです。

次に色彩で、口紅、胸ビレ、腹ビレ、しりビレ、尾ビレ、もしくは頬が濃い紅色で、他は純白であることがあげられます。

他にも細かい基準がありますが、以上の条件が前提となるそうです。

地金を作り出すためには、調色という特殊な作業が必要で、具体的には鱗をはいで赤い部分を白くするのです。

調色の時期を見極めたりすることや技術など、長年の経験がないとなかなか出来ることではありません。

基準が厳しく、特別な技法を要する地金を守り続けることは決して楽ではないでしょう。

ji02.jpg

出目金

今回は出目金。

de.jpg

これは琉金の突然変異種です。

体型は琉金に似ていますが、左右に目が突出していることが最大の特徴です。

名前の由来となったこの眼球は、ふ化して通常3ヵ月を過ぎた頃から確認できます。

かつては渡来経路から支那金魚と呼ばれました。

まずは赤出目金が現れ、次いで退色しない漆黒の黒出目金、そしてモザイク透明鱗の三色出目金の順で出現。

その姿から英名はテレスコープ・アイ(望遠鏡眼)、中国では竜晴魚(ロンチンユウイ)と呼ばれています。

飼育では、眼が傷つきやすいので注意が必要です。

水泡眼

ちょっと変わった水泡眼(スイホウガン)。

sui.jpg

中国から入り、そのまま日本好みに改良された品種です。

背ビレはなく、尾は短い開き尾、体型はランチュウより長め。

特徴的なその目は、眼球の角膜が肥大してその中にリンパ液が満たされています。

それが大きな水泡のようなので「水泡眼」と命名されました。

水泡は左右均等が良しとされますが、破けやすいので、注意深く扱うことが必要。

水泡が未発達で頭の形がヒキガエルに似ている恰莫頭魚(ハマトウユウイ)は、水泡眼の原型です。

水泡眼の水泡が破れたり、均等でない個体は、日本名でハマトウと呼ばれることもあります。

愛嬌豊かで、すっかり親しまれている中国金魚です。

中型で、15cm程度になります。

About さかな

ブログ「地球.com」のカテゴリ「さかな」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページです。新しい順番に並んでいます。

次のカテゴリはその他です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

ハンガー

ハンガーの企画・製造・販売会社TAYAのサイトです。製造メーカーの株式会社タヤが付加価値をもった、オリジナルハンガーをご提案します。ご要望(デザイン・機能)をご連絡ください。国内生産で小ロット・短納期に対応いたします。

医院 開業

医師の求人・転職がご希望なら、業界トップクラスのリクルートドクターズキャリアへ。医師専門で転職支援歴30年。常時10,000件以上の医師募集求人をご用意、専任のキャリアアドバイザーがあなたに合った厳選求人をご紹介し、転職を徹底サポートします。

OpenSSO

OpenSSOサポート、OpenSSO保守、OpenSSO関連サービスに関する特設サイトです。

みんなでfx

みんなでFXは、これから始めてみようという初心者の方のためのFX口座開設ガイドです。